馬券マネジメントでは以前から定期的に解析プログラムのアップデートを行なってきましたが、この度「2017年版解析プログラム」が完成しました。 解析結果に基づいて推奨買い目が機械的に決定される投資型レースでは、解析プログラムの精度がそのまま馬券成績に表れます。 そこで的中率・回収率のさらなる向上に向けて新たに導入されたのが、軸馬としての期待値が高い馬をピックアップするための「軸馬選定ロジック」であり、 その副産物として一部のレースで「単複推奨馬」が復活する運びとなりました。以下でその詳細をお伝えいたしますので是非ご一読ください。



馬券マネジメントの解析プログラムでは過去10年分(約30,000レース)のデータを用いて、 各馬がレースで好走する可能性の高さを示す「能力値指数(AP)」と、 各馬の馬券を購入した時に収支が黒字となる可能性の高さを示す「期待値指数(VP)」を算出しています。
そのAPとVPの算出にどのようなデータ(ファクター)を用いているかは企業秘密ですので、 ひとつひとつを具体的にお伝えすることはできませんが、過去走における走破タイムや着順、人気など、 いずれも数値で示すことができる客観的なデータに限られ、見る人によって評価が変わる主観的なデータは一切含んでおりません。
そして今回のアップデートでは、海外レースや地方重賞への出走が身近になった昨今の状況を反映した新ファクターを採り入れ、解析精度のさらなる向上を図りました。


能力値指数(AP)…各出走馬の能力=レースで上位に入線する可能性の高さを示す数値。 解析結果をみるではこの数値が高い馬から順にAP評価として◎○▲△×☆の印をつけています。 なお、2017年版解析プログラムでもAPの数値は各馬の馬券圏内確率(複勝確率)をそのまま示しています。 たとえばAP30ポイントの馬であれば馬券圏内確率は30%ということになりますが、誤差は年間で1%未満に収まる精度を備えています。
期待値指数(VP)…各出走馬の期待値=馬券を購入した際に収支が黒字となる可能性の高さを示す数値。 解析結果をみるではこの数値が高い馬から順にVP評価として◎○▲△×☆の印をつけています。 2017年版におけるVPの最大値は69ポイントで、VP評価◎かつ60ポイント以上の馬がいるレースについては、 通常の馬連・三連複の他に単複馬券が推奨買い目に追加されるシステムになりました。
なお、AP評価およびVP評価で◎○▲△×☆に推された馬の単複成績を、2017年版と2016年版の新旧解析プログラムで比較すると以下のようになります。 AP評価に関してはそれほど大きな変化はありませんが、VP評価は◎の勝率・複勝率・単勝回収率・複勝回収率が揃って向上。 軸馬としての期待値が特に高い馬を選定できるようになりました。






2016年版解析プログラムでは各レースの予想配当レベルを「高」「中」「低」の3段階で算出していましたが、 2017年版解析プログラムでは予想配当レベルを【高配当狙いレース】向きか、 それとも【少点数勝負レース】向きかの判定に直結させるべく、「高」と「低」の2段階評価に変更しました。
なお、それぞれの馬連平均配当と三連複平均配当を比較すると、以下のようになります。




投資型レースの推奨買い目は、解析結果に基づいて機械的に決定されます。2017年版解析プログラムの推奨買い目は下記のとおりです。
馬連・三連複はいずれもVP評価◎を軸に据えた流し馬券で、相手は予想配当レベル「高」ならVP評価○~☆までの5頭、「低」ならVP評価○~×までの4頭となります。


※印はいずれもVP評価。なお、期待値ランク(次項参照)が「A」のレースについては、軸馬(VP評価◎)の単複馬券が推奨買い目に追加されます。


馬券マネジメントでは、解析結果を基に各レースの期待値ランクを「A」「B」「C」の3段階に分類しています。 期待値ランクが高いレースほど的中率・回収率が高くなりますので、2017年版解析プログラムではランクごとの資金配分を下記のとおり変更しました。
期待値(的中確率×的中時の回収率)が高いレースに集中投資することで、投資効率がさらにアップします。